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栽培作物

​トマト(品種:りんか409)
トマト撫子
とまとの花
別嬪とまと撫子
​私たちが栽培してる作物はトマトです。
ビニールハウス内で1年中栽培しており、季節によって味が変化するのが特徴で、夏はさっぱりした口当たりが好評です。冬は与える水をぎりぎりまで絞ることにより、信じられないほど甘くなります。
アグライズでは「養液栽培」という栽培方法を採っています。養液栽培のメリットとしては、連作障害(同じ場所に続けて同じ作物を植えることで、土のバランスが悪くなり発生する生育障害)がおきない、成長スピードがはやい、収穫量の増加などがあります。養液栽培には、培養液の中や表面で根を育てる「水耕」、根を中心に培養液を噴霧する「噴霧耕」、土の代わりとなる培地に作物を植える「固形培地耕」の3種類があります。アグライズでは「固形培地耕」を採用しています。培地は土ではなく、保水、排水のバランスが良く、環境にも優しい「ココピート」と呼ばれる、ヤシの実の繊維からできたものを使用しています。

◎トマトっていつから食べられているの?

 トマトの原産地は南米ペルーを中心としたアンデス高地です。10世紀頃にメキシコに伝わり、栽培され始めます。大航海時代に中南米にやってきたヨーロッパ人によってヨーロッパにも伝わりました。しかし、その頃は食用ではなく、観賞用として栽培されていたようです。日本には、1670年頃初めて渡来しました。この頃はトマトだけでなく様々な外来植物が渡来していますが、その多くが薬用や観賞用であり、日本でも当初は食べられていなかったようです。ヨーロッパでは18世紀頃にトマトの食用化が始まります。日本で食用となったのは明治時代になってからで、日本においてトマトの需要が急激に伸びたのは第二次世界大戦後です。その理由としては、生活の欧米化、品種改良、ビニールハウスを使った栽培の出現などが挙げられます。

◎トマトはなぜ「トマト」なのか?

「トマト」という名前の由来を知っていますか。古代アステカ語で「膨らむ果実」を意味する「tomatl(トマトゥル)」が語源です。この「tomatl」は、本来ホオズキをさす名前だったようですが、見た目が似ているトマトも「tomatl」と呼ばれるようになりました。

「トマト」という日本語は、英語の「tomato(トメィトゥ)」からきている外来語ですが、世界中どこでも「tomato」で通じるというわけではありません。イタリア語では「pomodoro(ポモドーロ)」と言います。

別嬪とまと撫子

◎トマトの学名はカッコいい!?

​学名とは動植物につけられた学問上の世界共通の名前のことです。「ナス」は知っていますね。紫色の皮をした、煮ても焼いても漬物にしてもおいしいあれです。でも、アメリカでは「eggplant(エッグプラント)」と言わなければ通じません。中国では「茄子(チィエヅゥ)」です。国や地域でバラバラの名前を、一つの共通のものにしたのが学名です。学名は「属名+種小名」で表記されます。「属名」は生物学上の大まかな分類で、「種小名」はそのものの特徴を表します。また、学名はラテン語を使う事がルールとして決められていますが、現在ラテン語はバチカン市国でしか使用されていません。

ナスの学名は「Solanum melongena(ソラヌム メロンジーナ)」といいます。

「Solanum」が属名で、「melongena」が種小名です。「Solanum」は「ナスの仲間」という意味があり、「melon」は瓜(ウリ)、「gena」は生る(なる)という意味があります。

つまり、「ナスの仲間の 瓜のようなものが生るやつ」となります。

前置きが長くなりました。それでは、カッコいいトマトの学名を発表します。トマトの学名は「Solanum lycopersicum(ソラヌム リコペルシクム)」です。属名が「Solanum」なので、ナスの仲間なんですね!カッコいいのは意味です。学名の意味は「ナスの仲間の 狼の桃」。イギリスの植物学者フィリップ・ミラーという人が名づけたみたいです。

「狼の桃」・・・カッコいいですよね!!

​◎トマト以外の作物にも挑戦中です!
ニンニク.jpg
にんにく

Q.何を栽培しているでしょう?

ヒント:中央アジア原産といわれていますが正確なことは分かっていません。エジプトでは紀元前3200年頃にはすでに栽培されていたようで、ピラミッド建設の作業員も好んで食べたと言われています。ツタンカーメンの墓にも一緒に埋葬されていました。日本への渡来時期も不確実で、4世紀~8世紀の間に渡来したとされいます。当時は食べ物ではなく、薬として用いられていたみたいです。かつては滋養強壮作用の強いこの作物が、煩悩を増長させるとされていたため、僧侶が食べることは禁止され、一般の人でもこの作物を食べた人はお寺や神社に立ち入ることができませんでした。

答えは下を見てね!

A.大蒜

「大蒜」と書いて「ニンニク」と読みます。答えはニンニクでした。

かつては「蒜(ひる)」「大蒜(おおひる)」と呼ばれており、ニンニクだけでなく、ネギやノビルなどの香りの強いユリ科の多年草(同じ株から何年も花を咲かせる植物)を総称して「蒜」と言っていたようです。「ニンニク」と呼ばれるようになったのは室町時代からのようですが、「おおひる」から「ニンニク」に呼び名が変わった経緯は定かではありません。一説には仏教用語の「忍辱(にんじょく)」に由来しているといわれています。「忍辱」とは様々な困難に耐え忍ぶという意味です。上のヒントに書きましたが、かつて僧侶はニンニクを食べる事を禁止されていました。しかし、厳しい修行に耐える為のスタミナ源としてこっそり食べていたという話も残っており、法度を破る「辱め」に耐え、「忍んで」食べていたから「忍辱」。それがニンニクになったという説です。ただし、諸説あり、はっきりしたことは分かっていません。

​ニンニクは原産地、日本への渡来時期、名前の由来など、不明な事が多いミステリアスな野菜ですね。

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